10月後半急激に寒くなり、ストーブを点けて見た日本シリーズも「故障しているのか」と錯覚したくなるぐらいの「寒さ」であっという間に終了した(巨人ファンは違うと思うが・・・)。そして、いよいよ冬の到来かと思った矢先にストーブの暖かさ以上の灯がふり注いできた。そう、松井のFAにより大リーグ行きである。
何も巨人から出て行くことがいいとか、日本のプロ野球の空洞化が進み人気の低下が止まらなくなるといった事を論じても仕方がないと思う。そんなことより、足元をしっかりとみてじっくり考えるべきことが多いのではないだろうか。
人材の流出入、一般の企業社会では既に日常茶飯事にある。この結果、日本企業及び外資系企業の長所短所を垣間見ることができる。この点をスポーツ界(野球界)にあてはめてみればいいだけのことではないか。もちろん企業論理とスポーツを同列に扱っていくことに不都合もあるが。ただ、流出入することにより、新たな発見・発想というものが必ず見出されるだろうし、見出すべきである。
サッカー界を見てみよう。すでに何名かは海外に活躍の場を求めており、Jリーグ自体もできる限りその方向を支援しているという。なぜそうするのか。海外でプレーし、日本のジャージを着ること等を通じ、日本のサッカー界へ貢献・恩返しをするからであろう。この点が一番大切なことではないか。
これまでパリーグ選手の大リーグ行きには空席の目立つスタンドでプレーしたくない、とか球団とのトラブルで「出て行く」という形が見受けられたりしたが、本来、このような事が本質ではないだろう。
万一、空洞化となり海外のマイナーとなっても魅力さえあれば人々からの支持を得るのではないか。海外での活躍により日本の実力が世界でより評価され、存在感が高まるだろう。たとえ失敗しても、その経験を持ち帰り糧にしてくれれば、成功すること以上に貴重ではないか。特にこの人材をきちんと受け入れてやることが大切である。彼らも日本で育っているから日本に戻って何をすべきかを、いずれは真剣に考えるべきだし、そうさせる体勢を作ることが重要ではないか。
松井のFAの話に戻るが、来年以降どうすべきか。巨人が再びFAで選手を集めることがどういうことか、日本シリーズでよりクローズアップされたセパの格差にどう対処していくのか?等々、一つずつクリアすべき問題がある。W杯を通じてサッカーをはじめ他のスポーツもクローズアップされ、野球だけの時代ではなくなり、単に競合するだけでなく、協調することもスポーツ界には大切ではないか。
今回の松井のFAを通じて今一度各々が総括をすべきではないか。このことが、野球(スポーツ)界のみならず、日本の国がより誇れ、豊になるきっかけとも思うのだが。 |