「テニスのカウントは、どうしてラブ→フィフティーン→サーティ→フォーティ(0→15→30→40)となるのですか?」
質問者:「テニスの王様さん/11歳」

テニスのカウントがなぜああなのか、真実はわかっていないんだ。カウントのほかにも謎だらけ。わからないことだらけなのが、テニスというスポーツなのだ。

◆わからないことだらけのテニス


 残念ながら、君が疑問に思っているテニスのカウントについて、はっきりと答えることはできない。
 テニス(ボールを打ち合って遊ぶ球戯)は、なんと古代エジプトのピラミッドの壁画にも描かれているような歴史の古いスポーツ。それだけ古いものだから、わからないことも多いんだ。実は、テニスという名前ですら、どこからついたのかわからないんだよ。フランス語の「tenez(テゥネと発音)・・・“さあ行くぞ”という掛け声に使われる」という単語に由来するとか、アフリカのチュニスで盛んに行われていたから、それがなまって「チュニス→テニス」となったとか言われているけど、その真実はいまだ解明されていないんだ。
 テニスのカウントもわからないことのひとつ。
 一説によると、中世のフランスでは、テニス(※当時は「ジュ・ド・ポーム」と呼ばれ、貴族たちの間で遊ばれていたよ)をするとき、コインを賭けていたそうだ。「15」という単位のコインと、それが2枚で「30」、そして15の次に単位の大きい「40」(12進法で120の3分の1)のコインというふうに、金額を賭けた。そのお金の単位の名残で、このカウントが付いたとされるそうだ。
 また、昔は「1,2,3,4,5・・・」と普通に数えていたけど、それが面倒くさくなって「0,15,40」と短くなったという単純な説もあるよ。

◆ラブはフランス語、サービスは「サーバント(召使い)」がもと

 そんなわからないことだらけのテニスだけれど、ただ「わかりませんでした」ではつまらないから、わかっているものを紹介しよう。
 まず、「0(ゼロ)」をなぜ「ラブ」と呼ぶのかだ。
 フランスでは、ゼロという数字が、卵の形をしていることから、ゼロのことをフランス語で「卵」を意味する「l'oeuf (ルフ)」と呼んでいたんだ。テニスでもゼロのカウントを「ルフ」と呼んでいた。そのテニスがイギリスへ伝わったとき、「ルフ」という発音がなまって、「ラブ」と呼ばれるようになったというわけだ。だから、愛を意味する「LOVE(ラブ)」とは関係ないんだ。
 また、一球目のことを、「サービス」というね。別に親切にサービスされるわけでもないのに、なぜ「サービス」というのだろうか。
 それは、テニスが貴族たちの間で盛んに遊ばれていたことに由来する。
 貴族たちには、召し使い(Servant(サーバント)がいるよね。彼ら召使いたちは、貴族たちがテニスをはじめるときに、ボールを打ちやすいようにコートのなかに投げ入れてたんだ。貴族はそのボールをもらって試合をはじめる。ボールを渡すことが、「サーバント」の「サービス」のひとつだったわけだ。その名残で一球目を「サービス」と呼ぶようになったんだ。
 以上のように、不思議なことばかリのテニスだけど、それが古代から人々が楽しんできたということだけは事実。これからもテニスは世界中で愛されていくにちがいない。

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