新聞のスポーツ欄に将棋が載っているのはなぜでしょうか?
質問者:「サッカー小僧君/11さい」
全然おかしいことではないよ。なぜならスポーツという言葉には「遊び」という意味があるんだ。

◆遊び・レジャーに当てはまるもの全てがスポーツ

 サッカー小僧君は学校のない休日に、何をして過ごすのかな? 釣り、ピクニック・・ファミコンでゲームなんてこともあるね。それらはサッカー小僧君が気晴らしのために、自分が楽しむためにするものだよね。
 スポーツという言葉には、そういう人間が楽しむためにする行為、つまり「遊び」を目的として行う行為が、すべてふくまれているんだ。野球や水泳・バスケットボールなど、体を動かす運動競技だけをスポーツと考えがちだけど、本当はそうじゃない。トランプ・すごろく・隠れんぼなど、「遊ぶこと」全てがスポーツなんだよ。

◆スポーツという言葉はラテン語から生まれた
 スポーツという言葉の由来を探ってみると、ラテン語の単語である「デポラターレ(deporatare)」にたどりつく。デポラターレの意味は「余暇」「レジャー」。仕事以外で人々が楽しむ「遊び」のことをさすんだ。
 明治時代、日本で最初に「スポーツ」という言葉が入ってきたときも、スポーツは「遊戯」とか「じゃれる」といった言葉に訳されたんだよ。また、スポーツという言葉とともに明治時代には、西洋からテニス、ベースボール、ホッケーなどさまざまなボール・ゲームが紹介された。これらの言葉もスポーツと同様、日本語に訳さなければならなかったんだけど、いろんな言葉に訳されて、なかでも面 白いのはベースボール。明治の人々は、ベースボールという言葉を、最初、「打球鬼ごっこ」と訳したんだよ。スポーツは全て「遊ぶこと」が基本とされていたことが良くわかるね。
 
◆将棋は「人々が楽しむ」立派なスポーツ

 以上のことから、将棋もれっきとしたスポーツの一種であることが理解できたかな。
 実際、中国では、将棋や囲碁が、政府機関の国家体育運動委員会に属しているし、ヨーロッパの国々でも、チェスやチェッカーが、スポーツ省という役所の指導を受けているんだよ。
 だから将棋がスポーツ欄に載っていることは、なにも不思議なことではないんだ。逆にいうと、将棋が「社会面 」や「経済面」に載るほうがおかしいよね。将棋がスポーツ面に載っているということは、「スポーツ=遊び」という言葉本来の意味にかなっている、と言えるんだ。

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