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![]() 種目:女子軟式野球 活動場所:大阪城公園・森之宮周辺 |
| ◆私らみんな、野球がしたかった 20対0。 2002年2月、大阪アッフェが男子野球チームと対戦し、勝利をおさめたときの成績である。 「男子から20点取った? 別に驚くことではありませんよ。いまや、男子よりも女子の方が強いんじゃないかな? 強い女子チームになると、男子チームの方が胸を借りるつもりで試合を申し込んでくることも、少なくない。」 大阪アッフェ、三木秀昭監督は言う。 女子野球の世界は、10年ほどの歴史しかない。以前にも女子プロ野球や女子軟式野球が存在したが、流行しては衰退するという一途をたどってきた。徐々に根づき始めてきたのは、90年の全日本女子軟式野球連盟の結成以降のこと。 現在では、大阪アッフェが所属する関西女子軟式野球連盟や、関東連盟、北海道支部、九州支部など、全国に組織が置かれ、活動するチームは70チームを数えるまでになった。 少しずつだが、広まりつつある女子野球。 背景のひとつに三木監督は「少年野球に女子選手が増えてきた」ことをあげる。小学生の発育段階では男子よりも女子の方が進んでいることから、そこでレギュラーの座をどんどん勝ちとっていき、野球の楽しさを感じているのだという。 また、高校野球では女子選手の出場は認められていないものの、東京六大学野球に女性のピッチャーがマウンドに立ったというニュースは、記憶に新しい。 そして、何よりも「野球がしたい」という女子の強い思いがある。 「私の小・中・高時代は、女子が野球のできる場なんてありませんでした。野球ができないから、ソフトボールに行く人もたくさんいました。でも、ソフトボールだと、投げ方も違います。何で野球部がないんやろうって、悔しい思いをしました。」 キャプテンの谷川さんは当時を振り返る。 「私らみんな、野球がしたかったんです。」 ◆上下関係一切なし――“のり”と人間関係が大切なチーム 大阪アッフェのチームメンバーは22 名。学生から社会人まで、看護婦さんや高校の先生など、選手の職業もバラエティーに富む。 「年齢も職業もまったく違うわりに、このチームには上下関係がないんです。スポーツチームで先輩・後輩の関係がないなんて珍しいけれど、その分“のり”でぐいぐい練習も試合もやっていける。こんな世界があっていいと思う。」(谷川キャプテン) 練習は週1回。メンバーが学生や社会人が多いため日曜日が中心になるが、年間を通して関西連盟主催のトーナメント戦やリーグ戦がある。練習日の2回に1回は、試合というハイペースだ。 野球以外の活動も、もちろんある。バーベキュー大会や、飲み会。旅行など年間を通して盛りだくさんだ。 「野球をやるからには、勝つのを目標にしていきたい。けれど、野球だけでは面白くない。野球を通して出会った人間との関係が大切やから、メンバーとはいろんなイベントを企画して、ほんまに楽しくやってます。」(谷川キャプテン) 現在、チームメンバー、マネージャーともに募集中だ。 「うちのチームは面白いやつが多いから、とっつきやすいと思いますよ。他の関西チームは全国大会で上位に必ず入る強豪チームがそろっているけれど、うちは初心者のアットホームな雰囲気。中学生以上の女子なら大歓迎です。ぜひ入ってきて欲しい。」(三木監督) ◆目標は全国大会での勝利。そして、夢は女子プロ野球!! 女子軟式野球には、夏に東京で開かれる全国大会が待っている。 今年は関西野球連盟のなかから上位6チームが全国大会へ出場できるなかで、大阪アッフェは5位で通過。 「全国大会には華があるんです。ちゃんとした野球場があって、入場行進があって。絶対出場して、勝ちたいって思わせるものがありますね。」(三木監督) 目標は去年の1回戦敗退を上回ること。 だが、大阪アッフェには、その目標に加えて大きな夢がある。 女子野球を広めることだ。 「今はやはり、女子野球の知名度が低いし、野球人口も少ない。自分たちの活動を通して女子野球が普及していけばと思っています。将来的なビジョンとして、女子プロ野球や女子社会人野球、そしてオリンピックにまで広められたら面白いです」 谷川さんは言う。 「女子には女子独特の体のやわらかさがあります。野球に大切な柔軟性のある、しなやかなプレイができるんです。しかも、女の子は精神面でも強い。練習を見ると、目標に向かって頑張るひたむきさが感じられるんですね。女子マラソンが強いように、女子野球もきっと強くなっていきますよ。」 三木監督は自信をもって話す。 女子野球の挑戦。大阪アッフェの挑戦。「これから」という、希望と情熱にかけた女子の戦いに今、目が離せない。 |
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