今月のクローズアップ
親と子が作るチームだからこそ
本音で怒って、本音で笑える
種目:ドッジボール
活動場所:小松小学校体育館
データ

◆親子がつくるドッジボールチーム

「地域の子どもたちにスポーツをさせたい」
東淀川ボンバーズは、地域の子ども会の提案から始まった。
ドッジボールを選んだのは、費用がかさばらず、男女混合でできるという利点からだ。小学生(3年〜6年生)を対象に最初は1チームぎりぎりの15、6名からスタートした。
ところが30人、40人とメンバーが増えていくにつれ、いつのまにか、ドッジボールは地域全体をつなげていく。
 チームの練習を見たお父さんお母さん。ルールも全く知らないけれど、子どもたちのボールを追いかける姿に、感動した。その後多くの人が救護班や、鍵管理、コーチなど、進んでチームを支える役についた。
 卒業とともに引退したメンバーたち。OBとして練習に参加する。また、中学校の先輩として、現役のメンバーに中学校生活のアドバイスをする。
 平成10年には、練習場所がいつも小学校の体育館を借りやすくなることもあり、小松小学校のPTA準所属団体となる。親と子、地域がつながったチームの誕生だった。
 練習は週3日。ドッジボールへの真剣なまなざしは、コーチも子も一緒だ。「しっかりしろ」「何やってるんや!!」コーチから子どもたちへ、容赦のない言葉が飛び、厳しい言葉もかける。だからこそ、「いいぞ」「ナイス!!」というほめ言葉が生きてくる。
「親も子も熱いですよ、うちのチーム」
監督の和田さんは言う。和田さんは、4年間のコーチを経て、今年監督に就任。和田さん自身もチームに入ったきっかけは、息子さんのドッジボール姿に心を打たれたからだった。

◆ともに泣き、笑い、喜ぶ
 ドッジボールの試合は、わずか5分間という短さで決着する。大会の予選になると、1セットのみで勝敗が決まってしまうので、チームはその「5分間」に全てをかけなければならない。
 夏と春、2回行われる全国大会。夏の大阪府大会では全国大会に出場できるのは、優勝チームのみ。昨年の大会は惜しくも、2位に終わった。あと一歩だった。
 春の関西大会(近畿2府4県)では、上位2チームだけが全国大会への切符を手に入れることができる。今年大阪西部地区1位で大会に参加した東淀川ボンバーズは、惜しくも3位。またもや全国大会にあと一歩だった。
 負けた瞬間、子どもたちも、お父さんも、お母さんも、泣いた。
「ずっと放心状態でした。みんなその日は、悔しくて眠られへんかったんです」
一緒に喜び、笑い、戦った練習。5分間にかけてきた日々があった分、悔しかった。
「大会を見にきた先生がこう言ったんです。ドッジボールをやっている生徒たちの目は全然違う。教室ではおとなしいのに、元気でびっくりしたって」
元気なのは、親と子が本音でぶつかり合い、一緒になって泣いて、喜び合うことが自然にできるからかもしれない。それこそ、東淀川ボンバーズの最大の魅力なのだ。

◆めざすは全国大会出場へ
「全国大会に出る。目標は、それしかないですね」
7月には出場をかけた新チームでの再チャレンジが待っている。現在、練習のために対戦相手を広く募集中だ。
「全国大会に向けて、対戦相手はぜひ募集したい。お互いのためにも、対戦しましょう」
7月28日。大阪府立体育館で開かれる大阪府大会。全国大会に出場できるのは、優勝チームのみ。
 そこには、子どもたちと親たちの力で頑張ってきたチーム、東淀川ボンバーズの姿がある。彼らが作る5分間のドラマ。緊張感とスピードと、5分間にかける集中力。それは、彼ら自身はもちろんのこと、観客にとっても、何物にも変えがたい瞬間を生むに違いない。

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