今月のクローズアップ

種目:バスケットボールチーム
活動場所:大阪市内
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◆ ひとりで立ち上げた名前の無いチーム
「ただバスケットをやりたかったんです。自分の好きなバスケットを、自分が好きなように作っていく。一人でも、そういうチームができると思っていました。」
L.I.B代表の大森さんが一人でバスケットボールチームを立ち上げたのは95年のことだ。メンバーは知り合いからではなく、雑誌やインターネットで募集した。「内輪だけのチームでは世界が狭い。全く知らない人同士が集まるのがおもしろい」という、大森さんのこだわりがあったからだ。
「バスケットボールを好きなように、楽しむためのチーム」の旗の下にすぐに4、50人のメンバーが集まった。チーム名は無かった。体育館のとりかた、運営の仕方など何もかも手探りのなか、チームが結成された。


◆チームの危機に奮起しL.I.B結成へ
ところが、大森さんは仕事の都合で2年間チームを離れることになる。今まで一人で運営してきた大森さんの穴は大きく、野放し同然の状態が続いた。メンバーは「好きなように楽しむ」ことができなくなればすぐ離れていってしまうため、入れ替わりが激しくなった。次第にやめていく数の方が多くなっていた。
チーム再建に本腰を入れよう―大森さんがチーム再結成に向けて乗り出したのは、2000年のことだ。「解散はしたくなかったんです。好きなバス
ケットだし、今までのことを無駄にはしたくなかったんです。」
名無しだったチームに名前がついた。ビートルズの「LET IT BE」の頭文字をとって「L.I.B」。「なすがまま」という意味のもと、チームが本格始動する。(改行)


◆人に任せることでそれぞれが居心地のよいチームに
新たにスタートをきったL.I.B。もちろん「楽しむため」というスタンスは変えない。メンバーを固定し、チームをまとまりやすくする。ホームページを作り、情報交換を盛んにする。わずかにメンバー数が残るチームから男子チーム・女子チームのある35名ものチームへとL.I.Bは生まれ変わった。
今後は「コーチ」という幹部組織をつくり、チームの運営について話し合う場を設け、個人個人がチームに責任が持てるようにするという。「今まで、自分ひとりでやりすぎていたんじゃないかと思うんです。自分だけで何もかも決めて、悩む。それをするより、みんなで考えた方がいい。自分の中の心の重みをとりはずそうと考えたんです。」(大森さん)
幹部には企画を立てる人、メンバー間の相談ができる人、ただバスケを純粋に楽しみたい人、練習メニューを調整できる人などチームに必要な要素を持ったメンバーがいる。その幹部がアイデアを出し合い、大森さんをしっかりサポートすることで、チームのバランスを保つことができる。それぞれがバスケットを楽しめる、居心地のよさが光るチームができるのだ。

◆めざすは全国L.I.Bと、試合に勝ってもっと楽しくすること
「うちのチームは社会人がほとんどなので、出張が多いんです。でもメンバーが遠くに行ったからといって、それで関係が終わるのだけはいやなんです。だからそういうメンバーには転勤先でL.I.Bを作ってもらう。将来的は全国にL.I.Bの輪を広げたいですね。」と大森さんは将来の大きな夢を語る。
また、チームにまとまりができると同時に、勝ちたいという気持ちがでてきた。「みんなそれぞれ楽しくやる」というモットーと、「勝つにはハードな練習」という現実と、どうバランスを保っていくか―チーム全体の悩みどころだが、大森さんは頼もしくもこう付け加える。「みんなが上手くなると楽しくなる。上手になって試合に勝てるともっと楽しくなる。みんなそれぞれが楽しくやっていくことさえ求めれば、不可能じゃないと思いますよ」
メンバーそれぞれが居心地の良いチームであるために、数年後、L.I.Bはどう変わっているのだろうか。今後の展開が楽しみなチームだ。 (文:山本祐二)

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