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◆辞める人がいないチーム
打撃力2、投手力2、守備力2、機動力3、楽しみ度は5―大阪ダイナマイツHP上にある、チーム5段階評価。それを見るだけでも、チームカラーが何となくうかがえる。加えて「個人成績」や「タイトル争い」、試合結果などを詳しく紹介しているコーナー「ダイスポ」と、ユニークな内容満載のHP。"野球を楽しんでいる"チーム像が自然と浮かび上がってくる。
「更新しないとメンバーから怒られるくらい、みんなHPを楽しみにしていますね。個人成績を載せることで、練習の励みにもなりますから。それに、対戦相手の方や一般のファンも多いんです」。チームの天宅さんは話す。
ダイナマイツは、もともと「岡本ビルダーズ」という職場仲間で始めたチームだった。本格的な活動にするため、ユニフォームを作成し「大阪ダイナマイツ」と名前を改めたのが94年。だが、転勤が相次ぐなどで、練習メンバーが減少してしまう。そこで、97年から募集をかけたのがHPだった。反響は大きく、すぐにメンバーが集結。現在のメンバー数は、34、5名を数え、年齢も職業もバラバラ。ただ、岡本ビルダーズ時代からのチームメイトも変わらず在籍しているというのも特徴的だ。
「うちのチームに、"辞める"なんて無いんです。ただ、転勤や病気で、戦列を離れているだけで、メンバーはメンバー。いつでも帰ってこれるし、気軽に練習に参加できるんです。実際に私も仕事場は東京。関西に来るたびに、参加しています」(天宅さん)
◆あくまで全員が楽しめること
"いつでも気軽に"という姿勢が、居心地の良さを生むダイナマイツ。めざす野球も、「勝つことや勝負にはこだわらず、楽しむことにこだわる」楽しみ重視。
「うちのチームには、レギュラーとか、補欠というのも無いんです。その日に集まった人数が何人であろうが、かならず試合には全員でてもらいます。参加することに意義があるわけで、練習試合でも、公式試合でも、その権利はみんなに与えらていると・・・。」(天宅さん)
メンバーそれぞれの打席率を計算し、年間を通してほぼ全員が等しくなるように配慮もする。上手い下手など関係ない、とも天宅さんは言う。そこには、徹底した全員野球の精神が貫かれている。
そんな、"楽しみ方"が評価され、2002年1月には、NIKEの第8回COOL TEAM賞を見事に受賞している。
「選ばれたときは、ちょっとビックリしました。でも、大きな理由は、お日様の下で体を動かす喜びをみんなで感じているからでしょうか?日頃、動かすことのない体を思う存分使うことができるのが、野球の醍醐味ですから」(天宅さん)
◆リーグ戦優勝を目標に
大阪ダイナマイツは、現在、メンバー、対戦相手ともに募集中。ともに、HPでの申し込みとなる。
活動は、3月〜12月まで。練習は月2、3回ほどで、土日が練習日。野球経験は一切問わない。実際に、現メンバーのほぼ全員が初心者からのスタートだ。
試合数は年間24、5回。主体となるのは、ダイナマイツが主催する「たこやきリーグ」というこれまた面白い名前のリーグ戦。13の登録チームが、4月〜11月までの7ヶ月間、熱い戦いを繰り広げている。
そこでのダイナマイツの成績は?
2004年は、「下から数えたほうが早い(笑)」(天宅さん)とか。
「このところ低迷気味ですね。優勝から随分遠ざかっているので、これからは、勝ち負けにもこだわっていきたいなとも思います。」(天宅さん)
だが、野球をやることに喜びを感じる、その姿勢を第一に置くことは変わることはないだろう。それこそ、チームの魅力なのだから。
(文:藤田あかり)
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