今月のクローズアップ
photo 都島剣友会
種目:剣道
活動場所:都島小学校 体育館
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◆年少さんから80歳までの剣士たち
 メーン、ドー! 体育館を覗くと、幼稚園の年少さんが竹刀を打ち込む姿が見える。身の丈よりも大きな竹刀、足元も覚束なきやと思いきや、年少さん、意外と安定した足さばき。ピンと伸びた背筋には、凛々しささえ感じてしまうほどだ。
 平成17年で40周年を迎える都島剣友会は、年少さんから80歳までの年齢層が集まる道場だ。都島区だけでなく、北区、城東区など他区からも人数が集まり、メンバー数は子ども60人、大人40人と100名を数える。近年で、これだけの大所帯は珍しいという。特に、子ども60名とは、サッカー、野球人気の現代において、驚くべき数字である。
「子どもに剣道をさせてよかったという声をよく聞きますよ」
剣友会事務局の鶴下さんは言う。確かに、道場の子どもたちはとにかく元気だ。きびきびとした動きにはきはきとした言動は、見ていて気持ちがいい。だが、皆最初からこうではなかったという。
「みんな、初めはもじもじしてましたよ。声だって全く出ないですしね。“剣道は声をだすもんや”と指示されてからしか声が出ない。それが数ヶ月もすれば、自然と自分から声を出すようになってくる。声を出すことはストレス発散にもなるし、それで元気になるんじゃないかな」(鶴下さん)

◆勝ち負けではない 剣道の魅力とは
 都島剣友会の練習メニューは、一に基本、二に基本。練習試合はほとんどとなく、地道な稽古が中心だ。
「剣道は、精神修養の場です。勝ち負けは重要ではありません。一番大切なのは、自分を磨くこと」と、室田会長は語る。
 面、胴、小手などの技は、勝負を分かつ派手な技に見えるが、相手を負かすためにあるのではない。相手に「隙があるぞ」と教えるための合図に過ぎないという。相手の動きを読み、隙を察することが大切なのであり、そう考えると剣道は「隙をいかに見せないか」という己の集中力との闘いといえる。技を決められることは自分にとって隙があるということであり、集中力のなさが原因。テクニックの無さに悔いるのではなく まず己の精神の未熟さを反省するものだという。
「鍛錬を重ねていくことで、何事にも動じない精神力が生まれるのです。粘り強くなりますし、剣道の礼儀に従えば、自然と人との関わり方がわかってくるのです」(室田会長)

◆剣士となって 己を磨こう
都島剣友会では現在、メンバーを募集中だ。
初心者も受け付けており、基本稽古も教えてくれるそう。興味のある方は、まず剣友会のHPに問い合わせて欲しいとのことだ。
「メンバーを見てもわかるように、剣道は、何十年と長く続けられるスポーツでもあり、剣道を始めるきっかけさえあれば、以降、どこででもできるのが魅力です。この剣友会が、それぞれの、剣道をするきっかけになればと思っています」(鶴下さん)
己を磨き、他人との調和をはかる剣道―今の時代にこそ必要なその精神力が、今日も都島の体育館で育まれている。

(文:藤田あかり)


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